転んで、立ち上がって、寝る

毒親、不安障害やパニック障害、HSP疑惑、生きづらくて奮闘するが、空回り気味の人

パニック障害を卒業するきっかけ

今週のお題「卒業」

 

何事にもきっかけと言うものがあると思います。

 

私の中では、パニック症状を卒業するきっかけとなった出来事がありました。

 

何らかの治療を受けているよりも、はるかに自分の状態を改善するきっかけになったと思っています。

 

パニック発作とメモ帳

 

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パニック障害を21歳の頃から患い、突然不安感に襲われ、過呼吸を起こしてしまうと言う症状がおよそ3年ほど続きました。

 

その間、どういう時に過呼吸を起こすのかと言う記録を取っていました。

 

過呼吸が起こるのは主に生理前、2週間、つまりは排卵期に入ったときから生理が来るまでの間でした。

 

もっと詳しく言うと、生理前2週間から1週間の間がパニックを起こしやすかったです。

 

変わりに生理になる前の日は、発作を起こさない代わりに、非常に気分が落ち込むとか、不安定になりやすく、イライラしていました。

 

特に、排卵期になると色んな感覚が敏感になるためか、アレルギー物質である科学香料のにおいを嗅いでしまうと、本当に息苦しかったです。

 

それが、パニックを引き起こしていました。

 

そういう記録を取っていくことは、自分のパニック発作がいつでもどこでも起きるのでは無いと言う事を教えてくれました。

 

だから、生理前はあまり外に出ないように気をつければいいと言う感じなのですが、まぁ、そう簡単には人生行きません。

 

生理前でも仕事はしなきゃいけないですし、大学にも通わなければいけないです。

 

しかも、パニックを恐れて、何もしないとしたら、およそ2週間近く何もしない事になるので、うまくパニックを予防するという事は難しかったように思います。

 

でも、なるべくなら、自分の体調の記録を取って、自分の体調を管理してやろうと思いながら、メモをとっていましたし、そのメモを見る事で予測が立てられると思い込んでいました。

 

メモ帳が役目を終えていった

 

そんなこんなである時、夜の時間帯にニューヨークのタクシーに乗って、メモ帳を見ながらタクシーに行き先を告げたときに、メモ帳をタクシーに置き忘れてしまったようなのです。

 

が、メモ帳がなくなっている事に気づいたのって次の日でした。しかも、出国する日でしたので、いまさら探しに行くのも問い合わせるのにも時間が無いので、メモ帳はあきらめました。

 

今まで、体調を記録してきたものが無くなって不安になりました。

「前に生理が来たのは、いつ?」

「次のパニックになるかも知れない日はいつになる?」

 

いつも手元にあったものが無いと言うのは気味が悪く、自分の今までの記録が無くなって、自分は自分をコントロールできるだろうかと、心配でした。

 

しかし、メモ帳が手元に無くなった事で、心理的にどこか楽になった気もしました。

 

なぜかと言うと、今まで記録してきたものを見て、心配になる必要が無くなったからです。

 

パニックの症状がまったく無くなったわけではありませんが、自分の記録にとらわれる事が無くなったからなのか、それとも、アメリカで過ごして、気分が楽になったからなのかは、わかりませんが、パニック発作を起こす頻度が減り、発作を起こしたとしても、時間が短くなっていきました。

 

 

(科学香料に対するアレルギー症状は残ってはいますが、今は香料のせいでパニックを起こす事は無いです。

でも、科学香料のせいで、顔やのどが痒くなったり、締め付けられたりする感覚や、ひどいと呼吸がつらいなどの症状はまだまだあります。)

 

 

メモ帳を無くしたことで学んだ事は、何事も気にしすぎも良くないと言う事です。

 

自分の体調をメモする事は悪い事では無いんですが、「これから生理周期に入るから、もしかしたらパニックが来るかも」と思ってしまい、心理的に構えてしまう事から、不安になる事もあるんですよね。

 

だから、あまりメモした事に気を取られて、あーなるかも、こーなるかもと余計な心配をしてしまうのは良くなかったなぁと思っています。

 

そして、メモ帳を無くしたことで、何かを気にしすぎない方が生きていく上では楽と言う事に気づかされました。

 

メモ帳は無くすまでは、自分を見るためのものと言う役割があったのでしょうが、無くしてからは、きっとその役目を終えたのだなと思っています。

 

今では・・・

 

今では、パニック発作になる事は無いのですが、生理周期に入るとPMS月経前症候群)の症状が襲ってきて、イライラと落ち込みなどの心理的症状が出てくるくらいです。

 

そんな気分になる自分も受け入れて自分の体とゆったりと付き合って行きたいものです。