不安障害&パニック障害の人の体は固いです。
足をベターっと広げることが出来ないとか、体を曲げたときに手のひらが床につかないと言った固さのことではありません。
自分ではもしかしたら気づいていないかも知れませんが、体全体が凝っています。気づいている人は、首や肩が固いなぁと感じているかも知れません。もしくは、固いとまでは思わなくとも何だか今までとは違う感じで、気持ち悪いなぁと思うかも知れません。
あなたは体のどの部分が気持ち悪く感じますか?
無意識に力の入っている不安障害&パニック障害の人の筋肉のコリ
不安障害&パニック障害になる人の特徴としては、「緊張しやすい」と言うのがあります。
何かにつけて、精神的に自分を追い込んだり、誰かといるのを心地よく思えていなかったりすると、心はのびのびとしてませんので、無意識のうちに体にも力が入ってしまいます。
この無意識に力が入っていると言うのが厄介なものです。
無意識に体に力が入っていると、筋肉の動きが鈍くなり、筋肉が収縮した状態になります。キューっと筋肉が縮んでいるのです。これが「コリ」です。
この無意識の状態で筋肉を縮こまらせていると、それが体のくせになってしまいます。そのため、体は常に疲れ気味になり、だるさを作ります。そして、肩こりや首のコリとしてハッキリと自覚できるまでになります。
このため、不安障害&パニック障害の人は定期的に体を動かしたりして、筋肉が凝るクセを付けないようにしたいものです。
呼吸をする時に注目したい筋肉
肩や首のコリは比較的よく動かす分、違和感に気づきやすいですが、これらの部分よりも凝っている体の部分があります。
それが、お腹です。
正確には、横隔膜と肋骨周辺の筋肉です。
呼吸が上手にできない人と言うのは、お腹と肋骨周辺を十分に動かしていません。そのため、息を吐くと言う体をリラックスさせる動作が足りていないのです。
あまり意識をしないかも知れませんが、お腹や肋骨周辺の筋肉も固くなります。
肩や首が凝ったら、固さや痛みを感じますが、お腹や肋骨周辺が固いと言っても、固さや痛みを感じることが無く、あまり自覚できるものではないかも知れません。
簡単に呼吸をする時の、横隔膜と肋骨の筋肉の働きを説明しますと:
横隔膜: 横隔膜は肺の下にあり、胃や肝臓などの内臓の上にあります。
横隔膜は息を吸う時に肺が広がるのを助けたり、息を出すときに押し出す助けをします。
肋骨の筋肉: 肋骨の筋肉とは肋骨の間にある筋肉、肋間筋ですが、これも肺を広げたり縮めたりするのを助けます。
これらの筋肉がふだんは相互に助け合いながら呼吸をしています。
しかし、横隔膜と肋間筋までもが緊張などで固くなってしまうと、肺が充分に伸び縮みが出来ません。
そのために、十分な呼吸が出来なくなってしまいます。
呼吸に色んな筋肉:肩や首のコリをなめてはいけない理由
息を吸う、吐くの動作で使われる筋肉は実はかなり多いのです。
それは、お腹周り、肋骨、そして首の筋肉と顔・・・
それぞれがいろんな形で影響しあっています。主に空気を肺に溜めるのに使われるのはお腹と肋骨の筋肉。
呼吸をする際に補助として首や肩の筋肉が使われます。
喘息を患ったことのある方なら体感したことがあると思いますが、喘息の発作で上手に呼吸が出来ない時は、頑張って呼吸をしようと肩が上下に動いていますよね。そして首回りの形が突っ張った状態になるほど力を入れています。
これは、呼吸をするにあたって、横隔膜の働きだけでは十分で無いと体が判断した時になります。肩を上下させることによってさらに空気を取り込もうと体が頑張っているのです。
このことからわかるのは、肩も首も呼吸をすることに影響を与えていると言う事です。
首や肩周りの呼吸に関わる筋肉についての詳しい説明は省きます。
呼吸においての補助的な筋肉とはいえ、肩や首の筋肉が凝っている状態だと、スムーズに呼吸が出来ないと言う事になります。
つまりは、呼吸においてのメイン作業を行う横隔膜の働きを上手にサポートしていないと言う事です。
上手なサポートがなされていないと言う事は、横隔膜や肋骨に負担がかかります。そして、その負担はさらに首肩にかかってきます。
その分、息をするだけで疲れる状態になります。
不安障害&パニック障害の人は体を柔らかくするために時間を取って!
呼吸が浅いと言う状態は不安を作りますし、反対に、呼吸が深くできて、リズムが整っていると不安は軽減します。
このことを考えると、肩首回りもその他の筋肉も同様ですが、柔らかくしなやかである方が不安障害&パニック障害の人にとって大事なことです。
体を柔らかくするためには、ストレッチを行うことが大事です。
また、体のどの部分をどの様に動かした方がいいのかと言う事については後日扱います。
どうぞ、こちらを読んでくださった方が、楽に日々を過ごされますように。