私は18歳の時に親元から離れて、一人暮らしを始めました。
その時に感じたことは、非常に楽だと言う感覚です。
なぜか親元にいると、常に親に見られている気がして、自由に動けない感覚がありました。
誰かと暮らすと言う事は、自分以外の人のペースもそれなりに気にして生活しなければならないのは、ままある事だと思います。
でも、親が子供のやることなすことを批判したり、感情的に怒鳴ったりするようですと、子供としては何をやるにも、何を言うにもビクビクしてしまいます。
だから何かをするにも、言うにも親の顔色を伺う癖が出来てしまいます。
だから、一人暮らしを始めたら誰の目も気にしないでいいので、非常に動きが楽になるんですよ。
何かをする時に、今親がどうしてる?親がどんな気分でいる?なんてことを一瞬頭の中によぎらせなくていいのです。
こういうことを一瞬でも考えたり、親の様子を伺いつつ動くというのは非常に精神的な疲れを生みます。
実家にいると体調不良になる気がする
疲れるという感覚以外にも、私は実家に住んでいた時は、何だか体が重いなぁと感じていました。特に肝臓のある部分の背中の右側に痛みと重さを感じていました。
東洋医学では、内臓の反応の仕方が人間の感情と結びついているという考え方があります。
科学的な見地からの説明が乏しいようには思いますが、経験則から言うと、かなり当たっているように思います。
私は背中の肝臓の部分が痛かったのですが、肝臓というのは「怒り」の感情と結びついています。
この背中の右側の痛みは、中学のころからありましたが、じくじくとしたものでした。
それだけ実家にいること、親といることに私はストレスとともに、怒りも感じていたんだなぁと思います。
最も、実家を出てからすぐにこの背中の痛みが無くなったかと言うと、そうでも無いです。
むしろ今30を超えてから、色々と解放されてきたように思えます。
親との関係があまり良くない、または、親との関係自体は悪くないけれど、何だか親との関係に違和感を感じると言う人は、今体調はどうですか?
万全の体調で毎日を送れていますか?
親元から離れて、ハッピー以外の気持ち
親元から離れて、万々歳!!
ハッピー!
とだけ感じるかと言うと、そうでも無いです。もちろん多少の寂しさはありますし、多少の不安はあります。
でも、新しい生活を始めるワクワクの方が勝ちます。
そして、自分のペースで動けると言う事が非常に気分を良くしてくれます。だからこそ、ワクワクが沸き上がってきます。
その分、何かをやってやろうというエネルギーが湧いてきます。
一人暮らしを始めて2年間は本当に元気だったなぁと思います。
親元から離れれば、毒親問題がすべて解決するわけじゃない
親元から離れれば、親の干渉や親の子供に対する無遠慮な言葉を聞かなくて済むので、比較的精神的に楽になります。
でも、心の奥に傷を持っていたり、親によって安心という感覚を味わっていないと、いつかはまた毒親問題の渦中に引きずり込まれるんですよね。
でも、この毒親問題は直接親と対峙して問題が出来るというわけじゃないのです。
社会に出て人ととの関りが増えてくると、なぜか特定のトラブルに巻き込まれやすかったり、なぜか特定の気質の人との折り合いが悪かったりします。
そのため、家族とのストレスからは解放されたけれど、今度は会社でストレスを抱えるということになります。
生きていれば多少なりともストレスがかかる状況に見舞われるものですが、それがいつも似たようなパターンの問題にさらされると言う場合は、自分の中に何らかの問題があるんです。
親元を離れればすべての親に関係する問題からは解放されるわけではないんですよね。
だからこそ、毒親と言われるゆえんでもあるわけです。
ジクジクと脳や体を蝕んでいき、思ったように動けなくします。
親から離れることがすべての問題の解決では無いけれど、おススメします
それでも、親との関係に悩んでいるならば、また、悩んでいなくても一人暮らしをしてみるのはおススメです。
経済的に難しい場合があるかもしれませんし、仕事の都合もあるかも知れませんが、結婚していないならば、しっかりと親との距離を物理的に取ることが人生のうちに一度でも持った方がいいです。
一人になった時に、しっかりと自分の価値観や自分のしたいこと、自分の大事にしたいことに向き合いやすくなります。
少し話は逸れますが、結婚して親と同居を強くススメてくる親とか義両親がいたとしたら、なんなんだと思います。
それぞれの家庭に事情があれど、新婚さんは新婚さんで新しい家族、新しい価値観、新しい習慣を築いていくのです。そこに以前の風習をとりいれさせようなんざ、毒を徐々に盛っていくのと変わんないわ!!と思っています。
はい、極端な話です。が、どうにも嫁姑問題が多いと聞くので、言ってみたくなりました。
最後に、自分の人生はあくまで自分の人生です。親の考えること、親の価値観、親の基準などに左右されていては幸せにはなれません。
せっかく生きていくのならば、幸せに生きていきたいものです。