転んで、立ち上がって、寝る

毒親、不安障害やパニック障害、HSP疑惑、生きづらくて奮闘するが、空回り気味の人

パニック発作をぶり返した時の問題点 ー「ショックな出来事」

パニック発作で苦しむ方の中には、もうすでに治った方、まだ治らない方もいるでしょう。

 

私の場合はパニック発作を3年ほど患いました。とりあえず発作が頻繁に出なくなったのですが、何かのきっかけがあって、2度ほど、1,2年ほど空けてパニック発作をぶり返しました。

 

発作をぶり返してしまうと言う不本意な問題点は何だったのかについてお話したいです。

 

まず、一つ目は睡眠不足と疲労です。

そして、解消されていないトラウマがありました。

 

問題1:睡眠不足と疲労

 

睡眠不足と疲労は不安障害とパニック障害にとっては大敵です。脳も体もしっかりと休んでいないので、体のいたる所の筋肉が緊張してしまいます。そうなると、呼吸が上手くコントロールできません。

 

その上、睡眠不足や疲労がある時に、何らかの大きなストレスがかかってしまうと、普段は問題が起きたら精神的にその状況を受け止められなくなり、脳内に色んな考えや感情が沸き上がってしまい、それを受け止められなくなります。例え、普段はストレスを受け入れられたとしてもです。

 

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私の場合は、睡眠不足と疲労がある状態で旅行をしていました。グループでです。旅行の終盤になると疲れが出てきます。でも、終盤だからとガッツリと動きまわります。

 

そんな中でちょっとしたトラブル、またはトラブルとも言えないけれど変わった事態に遭遇したら、その時のストレスを処理できなくなるんです。

 

それで、パニック発作を引き起こす事になります。

 

このため、私はなるべくグループでの旅行は避けています。

 

問題2:解消されていないトラウマ

 

トラウマと言うと、何だか大袈裟な感じすら受けますが、やはり精神的なショックを受けた記憶と感情を受け止め切れていないと、心がそれにまつわる状況を拒否してしまうようです。

 

それで、パニック発作過呼吸が出てしまいます。

 

私自身の認知の中では、何だか嫌な記憶だなと思っていたつもりの出来事が、自分の心にとってはものすごく負担になっていた出来事があります。

 

それは小学校高学年の頃に、同じ学校の子から体(マイルドに言えばですが・・・)を執拗に触られそうになり、逃げ回ったことがあります。

 

そして、また別の機会には実際に体を触られました。

 

これらの事態について私は誰にも打ち明けたことは無かったです。そして、我慢して忘れればいいのだと自分に言い聞かせていました。

 

それにこの事態に対して非常に混乱していて、とても人に説明できるようなものでも無かったんですよね。

 

でも、確実に心の中には無自覚ながらも、男子(男性)に対する「恐怖と嫌悪の念」が混在する心の状態になっていたと思います。

 

しかし、学生時代を過ぎ、社会人になってぼんやりと男を嫌だなぁと思いつつも、ある程度は男性をコミュニケーションを取ることはできていました。

 

何だか生きづらい、自分は普通なのだろうか?自分の人生が間違っているのではないだろうかと言うようなモヤモヤとした気持ちを持ちながら20代も後半に差し掛かろうとしていた時、親との関係を見直すことが必要とされる出来事が起こりました。

 

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その時には、何度もカウンセラーに話をしながら自分の心を癒していきました。そんな時に、ふと話題に上がったのが、小学校の頃に男子に体を触られたと言う出来事です。

 

誰にも話したことが無かった出来事を話すと言うのは、非常に苦しかったです。言葉が上手く出てきませんし、上手く息もできません。不安がお腹の中から湧き上がってくるのです。

 

今すぐにその場から逃げ出さなければヤバいと言う感覚にされました。

 

そして、カウンセラーとの話が何とか終わったら、パニック発作を引き起こしました。まるで、一番最初にパニックに陥った時のような状態でした。

 

過呼吸で息を吐くことが出来ず、手足がしびれ、みぞおちが重いと言った状態で一時間ほど過ごしていました。

 

その後、数日経ち随分とすっきりした気分になりました。

 

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私自身は、男子に体を触られたと言う事がトラウマの一部になっているとは思っていませんでした。

 

が、確実に自分の感情や心を縛る出来事だったのです。

 

ショックな出来事に向き合う

 

自分があまり大げさに「これがトラウマの原因で、このせいで私の人生はうまくいっていない。そのせいで、パニックになったんだ!!」と言えるような出来事がはっきりと自覚できる人もいれば、まったくそうでない人もいるでしょう。

 

それでも、確実に自分にとって「ショックだった出来事」は何らかの形で心に楔を打ち込んでいます。

 

あなたにとってショックだった出来事はありますか?

 

自分の過去のすべてを暴こうとする必要があるか、無いかはわかりえませんが、それでも、パニック発作を起こすきっかけとなる「ショックな出来事」を自分の心の中で拒否し続けるよりは、いったん受けて、それから流してしまう方が案外自分の心の問題を取り払う助けになるのかもしれません。

 

とはいえ、わたしは、ショックだった出来事を一人で解消することはおススメしませんし、だれでも彼でも話せばいいと言うわけではありません。

 

本当に信頼のおける人にのみ話すことが一番助けになります。

 

そして、あなたが楽に呼吸をして、楽しんで暮らしていますように。

 

私自身に起こった出来事が何らかの形であなたにも役立ちますように。