転んで、立ち上がって、寝る

毒親、不安障害やパニック障害、HSP疑惑、生きづらくて奮闘するが、空回り気味の人

心が疲れている人が抱えている重大なもの

パニック障害は何の前触れも無く、発症すると言われています。

 

しかし、パニック障害を持っている人の大多数はパニック発作を発症する前から、大きなストレスにさらされていたり、または、長期間に渡って小さなストレス溜め込んでいることも多々あります。

 

そのため心が疲れている傾向があります。

 

ストレスにさらされても、心が疲れていても、精神疾患にならない人はいるのに、心を疲れさせて、精神疾患になる人がいるのはなぜでしょうか?

 

恐怖心があるか無いかが精神疾患になるか、ならないかを左右します。

 

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ストレスのさらされても精神的に健康な人とそうでない人の違い

 

例えばの話をします。

 

事故に会うなどは、生活を変える大きなストレスとなります。

 

反対に、仕事場で毎日怒鳴られることがあると言うのは、事故ほどではないものの、ストレスです。これが200日以上もあるとなれば、塵も積もって大きなストレスとなることでしょう。

 

しかし、これらのストレスにさらされながらも、明るくイキイキと生活している人達もいます。

 

明るく生活できる人とパニック障害や不安障害になってしまう人々の違いは何でしょうか?

 

それは、心が疲労したうえに恐怖があるか無いかです。

 

 

 例えば、事故にあってもしっかりと休養し、体を治し、リハビリにも前向きに取り組める落ち着いた環境にあった人は、ストレスはあったとしても、回復も早く、精神的にも病むことは無いでしょう。

 

しかし、もしも事故にあった人が、落ち着かない環境にいたとしたら、ストレスは大きくなります。

 

例えば、家族に事故にあったことをなじられたりするなど精神的サポートが無い人は、事故にあったと言うショックやストレスに加えて、家族からの言葉によるストレスの他、事故にあったことが情けないと言う気持ややるせなさなど、自分を責める気持が出てきます。

 

「自分はなぜ事故にあってしまったのだろう?」「なぜ自分は事故にあう様な場所にいたのだろう?」

 

等と答えの無いことを考え込んでしまいます。

 

そして、将来の事を非常に不安に思うようになります。

 

「怪我の回復はいつになるだろうか?」「元の生活が出来るだろうか?」「もしかしたら、将来はうまく行かないのではないか」「また、同じような事故にあったらどうしよう・・・」と、将来を悲観します。

 

将来を不安に思う気持は、現状の自分を受け入れることも難しくなります。そのため、精神的にも病みやすくなります。

 

そして、悶々と色んなことを考えるうちに、不安な気持を通り越して、恐怖を連れてきます。

 

恐怖を感じる心のパターン

 

心が恐怖を感じる時はいくつかパターンがあります。

それは:

 

・心が葛藤しているとき

・悲しみを感じているとき

・罪の意識があるとき

・屈辱感を味わっているとき

・性の問題があるとき

・将来に対する不安があるとき

・責任感が強すぎて、身体の限界を超えてもやるべき事をやろうとするとき

 

これらのひとつの感覚が強すぎる、または、いくつかのパターンが重なり合って、神経を参らせてしまうことがあります。

 

しかも、これらのパターンが感情に働きかけて上手に扱えないこともあるでしょう。

 

そうなると不安になります。

 

「こんな自分じゃだめだ」「もっとこうしなくちゃ」

 

と言ったような事を思い、自分が感じている事に蓋をしてしまうのです。

 

でも、自分にとって深いな感情は浮かび上がってきます。

 

そして、浮かんできた感情にさらに蓋をしたり、無視しようとして多くのエネルギーを使い、どんどん心が疲れていきます。

 

疲れた心に、さらに追い討ちをかけるのが、どんどん膨らんだ「恐怖」です。

 

これは、ホルモンのメカニズムによるものですが、恐怖を感じるとアドレナリンが分泌されます。

 

一度、恐怖を感じたとしても気持が落ち着けば、アドレナリンの分泌も抑えられ、通常の気分になります。

 

しかし、度重なるストレスや思考があまりにもネガティブな心理状態、それに加えて、心身の疲労が加わると、アドレナリンの放出がずっと続いてしまいます。

 

とても、神経が過敏な状態になります。

 

そのため、恐怖心が収まることがなくなり、その状態がつづくと精神疾患を引き起こします。

 

普段からストレスを抱えやすい職場や、いつもと違う出来事があった時、そして、性格的に責任感が強く、神経質なところもある人は、アドレナリンがずっと出っ放しの状態になるのを避けるようにしたいものです。

 

アドレナリンの放出を抑える方法としては、恐怖心を一旦断ち切ることです。

 

それには、ストレスの原因となるものを出来るだけ生活から除いたり、ストレス解消となる趣味やアクティビティに打ち込んだりします。

 

また、責任感の強すぎる人は、「ま、いっか」の楽天的な考えを取り入れるなど、考え方の調整が必要となってきます。

 

ただし、これらは一時的なものです。

 

もしも、過去に屈辱感、得体の知れぬ恐怖(トラウマ)、強い罪悪感を抱くような出来事に見舞われた場合の対処はもっと心のケアをしっかりとすることの出来るカウンセリングなどに頼る必要も出てきます。

 

どうぞ、気分よく過ごせる時間を増やしてください。