今は外出を極力控えるように言われています。
今一緒に住んでいる人以外の人と会うことも減ったことでしょう。
一人暮らしの人は、一人で過ごすことも多いのではないのでしょうか?一人が好きな人にとっては、もしかしたらパラダイスかもしれません。
でも、そこで気になるのは、実家の親御さんです。親御さんは大丈夫かなぁと心配になるかもしれませんし、親御さんを支えたいと思うかもしれません。
それが、普通の家庭で育ったならばです。
毒親に連絡をとれる?
しかし、毒親という、自分にネガティブな影響を与えてきた親に連絡を取るのはどうでしょう?
私が、一人暮らしを始めた時、他の兄弟たちも親元から離れたときは、周りはこぞって言います。
「お父さんもお母さんも寂しくなるわねぇ。ちゃんと連絡とってるの?」
私は誰に対してもマメに連絡を取るタイプではないです。だから、あまり連絡をとっていないと言うと、いるんですよ。
「それは、ひどい!」
「もっと連絡をとってあげなくちゃ、かわいそう」
みたいな反応をする人が。
でも、本当にそうですか?
親の側がもしも連絡をとりたいと思うならば、親から電話をしてくればいいじゃないですか。
なぜ、子供の側からのアクションが必要なんですか?
一部の人だけかも知れませんが、子供から親に連絡をとるのは当たり前みたいな風潮があります。
親子の絆を強めるためにとか、お互いのことを思いやるためにとか、色々な理由があるでしょうが、こういう話の時、たいていは親が子供を心配しているはずだから、子供は親を安心させるために、電話をしなきゃいけないと言う論調です。
立派なことだと思いますよ。
自分のことを育ててくれた親を気遣うことは。
でも、それは普通に愛情を注いでくれた親に対してですよ。
自分の感情をコントロールしてこようとする親、親の都合を子供に押し付ける親、親の発する威圧感で自分の思うこと、感じることを言えないような親に対して、一般で言う「連絡とってあげなきゃ」って、親世代の勝手なんですよ。
言ってしまえば、親が子供に甘えてるようにも聞こえます。
連絡をとりたきゃ、自分から連絡取れや!!
と、思います。
戦時中の兵士であちこち移動して、どこに手紙を送ればいいかわからないなんて状況じゃないんですよ。
連絡の頻度なんて人それぞれ
私の親は毒親だなぁなんて思うような親でも、やっぱり心配になりますよ。でも、いちいち周りが良かれと思っているような、親との頻繁な連絡をとると言うのは、それぞれが決めることです。
一年に一回の連絡が、頻繁に感じる人もいれば(極端)、1か月に一回が頻繁と思う人もいます。
どのようなペースで連絡をとるのかは人それぞれです。
連絡を取らないメリット
それにあえて親との距離を置くというのは、自分の考えや感じ方を整えたりするのに役立ちます。
子供は親に育てられて、親の価値観で育ちます。でも、親の価値観やものいい、親の自分の扱い方に違和感を覚えることもあると思います。
でも、ずっと一緒に住んでいると、その違和感に気づかなくなります。そうすると自分の心のうちでは「嫌だ」と思っていることでも、受け入れてしまいます。
「兄は優秀であんたは愚図ね」なんて言われて育った子は、自分でもどんどんそう思うようになっていきます。
でも、それは明らかに認知の歪みです。
こういう認知の歪みを治すためには、歪みの元を絶たなければなりません。
絶えず歪みを与えてくるような相手といるならば、色々修正しようにも修正するのには時間がかかってしまいます。
親の価値観で生きてきたならば、いったん自分の価値観は何か?と自分にも問う必要があります。
自分の価値観や自分の感じることを、特に心の奥にあるものを知るのには時間がかかります。
だから、今、親御さんとの距離があって、実家に帰らずに済んでいるならば、とにかく自己認識を変えることに時間を取ったほうがいいです。
毒親はかまってちゃんな面もあるので、不安になると「何で、頻繁に連絡をしないの!?」とキレる人もいますが、「色々と修行してるんで」とでも言って、相手にしない期間を設ける方がいいです。
親との関りは自分のためにも重要なことですが、人生には色んなステージがあります。人生のすべてのステージに親が登場する必要は無いのです。
そして、親の価値観では無く、れっきとした自分の価値観で生きられるようになれば、本当に人生が楽しくなります。