何かが「怖い!」と思ったときに、人はその対象から目を背けます。
それを見ないようにして、避けたり、逃げたりします。
そうする方がいい場合もありますし、むしろ、真正面から恐怖の対象を見てみるのもいいです。
真正面から見たら意外と、その恐怖の対象が大した物では無かったと言う事に気づくことができますから。
時として、不安やパニックを引き起こすような対象に対して、正面から向き合う必要が出てきます。
では、どのように恐怖の対象に向き合えばいいのでしょうか?
認知行動療法のように、実際にあなたに恐怖を与えるような対象に、徐々に慣れていくと言う方法もあります。
が、これは精神科医に任せましょう。
自分自身で出来ることとして、やったほうがいいことは、自分がやりたいと思っていることをやることです。
自分が行きたい場所、自分がしたい仕事、実現したいライフスタイルなどはありますか?
パニックになるのが怖くて、どこにも行かないなんて事は無いですか?
実は、海外に住みたいのに、言語や医療の面が充実してるかどうかが心配で、一度も海外に行っていないなんて事はないですか?
実現したいことはあるのに、何かが起こるかもしれないのが怖いから、何一つ実現するために動いていないとしたら、もったいないです。
もしかしたら、その一つの行動があなたの状態を、ただ薬を飲んで、自分にとっての安全圏で暮らすよりも、はるかにあなたを回復させるかもしれません。
例え、夢にまで見た事でも、実際に、実現しようとすると、恐怖が襲ってきます。
海外で暮らすなんて事を考えたら、経済的なこと、医療、食事、人間関係、文化、気候、治安・・・本当に色んなことが不安になります。
本当に自分はやっていけるのか心配になりますが、海外に行くのなら、いきなり海外に住み始めるのではなく、自分の住んでるところの近くの国(治安はいいに限ります)に1泊でもしてみるという、一歩を踏み出します。
一歩を踏み出しても怖いかも知れません。
心臓がどきどきして、その鼓動に押しつぶされるかも知れません。
でも、何度かそれを繰り返します。
何度も挑戦を繰り返すことによって、感覚が掴めてきます。
そして、慣れがやってきます。
慣れたら、次のステップに移っていきます。
次の自分のやりたいことを実現していきます。
でも、慣れる前にとてつもない大きな恐怖に襲われたら、どうしましょうか?
いったん、ストップすればいいのです。
ストップして休みます。
決して、「弱いから前に進めないんだ」なんて思わないことです。
何度も転んで、何度も立ち上がって、でも、転んでを繰り返します。
非常に辛い気持にもなります。
立ち直れない気持になるかもしれませんが、断言します。
立ち直れますし、さらに大きなステップを踏んでいく事が出来ます。
自分の恐怖に向き合うことが出来る人と言うのは、非常に強い人です。
それに、目標自体は現状、達成できていないとしても、何度も自分の恐怖に向き合っているということは、人生の中で粘り強さを作っています。
その、粘り強さは今も、これからもあなたの武器になります。
そして、こういう境地に至ると最高です。
「パニック発作が起きようと、それは大した事ではない。どうでもいいことだ」
投げやりな言葉にも聞こえるかも知れませんが、投げやりではなく、あまり、辛い状態に自分の気持を持っていかれないようにする言葉です。
あまり、自分の状態にとらわれないようにするのです。
もっと、軽く言えば、
「不安になろうが、パニック発作が起きようが、誰の迷惑でも無いし、一時的なものだし、色々気にしなくていいやー」くらいの感覚に慣れれば、最高です。
今、不安障害やパニック障害で悩んでおられる方が、自分の生きたい人生を生きられますように。
また、私も自分の生きたい人生を不器用ながら、歩んでいる途中でございます。